TENNIS-ONE  同じモデルでも、使いやすいラケットと
使いにくいラケットがあります
しかも、その差は多少の違いという程度ではなく、「最高!」というラケットと「使わない方がまし!」というくらいのラケットがあるのです。

●大量生産の工業製品に1個1個で個体差がある

同じモデルでもラケット1本1本で性能の違いがあるなどということは、普通の方は想定外だと思います。大量生産の工業製品で、製品に1個1個で個体差があるなどと普通は考えませんが、現実的に個体差があるのです。
そして、その違いは決して軽微なものではありません。ボールの飛びや打球感が変わってしまうような違いなのです。

1本1本の個体差とは、具体的にはスイングウェイトという数値のバラツキのことですが、実際に計測すると、同じモデルでも20~30ポイントくらいのバラツキ幅があります。その数値の違いで、振った時の重量感が変わるだけでなく、飛びや打感が変わるのです。

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●自覚症状がない

同じモデルでスイングウェイトに違いがあると言われても、そんな細かいことは分からないと思われる方が多いかもしれませんが、その影響力は決してあなどれません。

たとえ、本人にその違いが分からなくても確実に影響は受けます。逆に、違いが分からないから知らないうちに影響を受けてしまうので、自覚症状がないのです。
そして、身体の病気と同じで、自覚症状がない場合は改善へのアクションが生まれません。悪いまま放置されてしまうのです。
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●知らないうちに影響される

例えば、スイングウェイトが重いラケットを使っていると、ストロークの打つ位置が下がり気味になるケースがあります。
重いものは素早く動かしにくいので、時間を取るために少し下がるわけです。それと同時に、重いものを高く持ち上げるのは負担が大きいので低い打点で打つことが多くなりますが、低い打点で打つためには後ろに下がらなければならないわけです。この2つの理由で、ストロークのポジションが下がり気味になります。
下がって打っても悪いことはないのですが、いつもそういう状態ではゲームで勝ちにくくなります。その上、当然のことながらボレーはやりにくくなり、フレームショットやコントロールミスが増えます。

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●ラケットの問題が自分の問題に

そして、その「スイングウェイトが重いラケット」の重量設定が280gだったりすると、使っている本人はラケットが重いとは普通は考えません。スイングウェイトのことを知らない場合は、「重さが300gを切っているので、軽いラケットを使っている」と思い込んでしまうのです。
重い軽いは比較の問題ですので、そのラケットだけを使っていれば、別段重いとは感じないことが多く、スイングウェイトが軽い他のラケットと振り比べない限り、自分の使っているラケットの操作感が重いことが分かりません。
その結果、ポジションが下がり気味になるのは自分のプレースタイルだと考え、ボレーが下手なのは能力の問題だと思ってしまうのです。ラケットの問題が自分の問題になってしまうのです。

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●ストリング・セッティングによっても変わる

スイングウェイト280のラケットが使い易かった場合、同じモデルのスイングウェイト290や270のラケットは、間違いなく使いにくくなります。
このように、スイングウェイトの選択だけでも、使いやすさは大きく変わるのですが、さらに、ストリング・セッティングでラケットの性能は大きく変わります。
プレー中にボールが当たるのは、基本的にフレームではなくストリング面ですので、ここの状態がラケットの使いやすさを大きく左右します。フレームの選択が適切でも、ストリング・セッティングが適切でなければ「使わないほうがまし」という状態になるのです。

いつも力んでしまう悪いクセは、単にストリングの張りが硬すぎるだけなのかもしれません。アウトとネットを繰り返すのも、練習不足でヘタだからではなく、ストリングの種類と硬さが合っていないだけということもあるのです。


ラケットには個体差があって、同じモデルでも使いやすいラケットと使いにくいラケットがあるということを知っていれば、ラケットを選ぶ上で防げるミスがたくさんあります。

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