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● 打球の深さが安定してミスが減る
ラケットフィッティングの際に気づくのですが、ほとんどのケースで、プレイヤーのスイングパワーとラケットのパワーが合っていません。プレイヤーのパワーに合わせたラケット選択やストリングセッティングがなされていないのです。
そのため、プレイヤーがラケットのパワーに合わせてスイング調節をしており、飛びすぎるラケットで抑えて打っていたり、飛ばないラケットで力んで打ったりしています。
そんな状態では打球の深さが安定しないのは当然で、抑えすぎてネット、力みすぎてアウト等のミスが起こりやすくなります。
スイングを調節せず「自然に振ったときに適切な深さに打てるラケット」を選べば、余計なことをしなくていいので安定しやすくなります。 |
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● 打球に勢いが出る
-----パワーを使わずにパワーのあるボールが打てるラケット
ラケットドックの現場では、身体のパワーをたくさん使ってパワーのないボールを打っているケースが非常に多く見受けられます。
テニスでは長時間のプレーが前提なので、運動の効率を向上させて、エネルギー消費量を最小限にすることが必要です。車で言えば、長距離を走り切るために燃費の向上が必要なのです。
どんな強打でも、15分くらいでバテてしまっては意味がないわけで、「できるだけ少ないエネルギー消費量で、できるだけ勢いのあるショットを打つこと」が勝つための基本といえます。
プレイヤーの運動はラケットを通じてボールに伝えられますが、スイングパワーの打球への伝達効率が悪いラケットを使っていると、「がんばって打っている割にボールの勢いは大したことがない」という状態になります。
スイングパワーがインパクトで逃げてしまってボールに十分伝わらない状態では、ハードヒットし続けても簡単に打ち返されてしまうので、せっかくのがんばりが報われないわけです。
力を入れて打っても簡単に打ち返されてしまうと、さらに力を入れて打つようになるのですが、実際には、力を入れて強いボールを打とうとすることが、逆に、強い打球が生まれない原因になっているケースが少なくありません。上手くいかないように努力していることになって、まさに悪循環です。
プレイヤーのスイングパワーが伝わりやすいラケットを選べば、リラックスしたスイングで勢いのある打球が生まれるようになり、エネルギー効率の良い状態で強打し続けることが可能になります。
「ハードアクションで打たれるイージーボール」と「イージーアクションで打たれるハードボール」の差は、長丁場を勝ち抜く上では非常に大きいのですが、「スイングパワーが打球に伝わりやすいラケットを選んでいるかどうか」がその分岐点なのです。 |
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● スイング中の体軸のブレが少なくバランス回復の早いもの
ラケットのパワーがプレイヤーに合っていなかったり、スイングパワーが打球に伝わりにくかったりすると、プレイヤーの動きにその影響が出ます。
ラケットのパワーが不足していたり、力強く打ってもボールの勢いが出なかったりすると、プレイヤーは力を絞り出すようになり、スイング中にバランスを崩しやすくなります。
前に突っ込んだり、後ろにそったり、横に倒れ込んだりと、バランスの崩れ方は人それぞれで異なりますが、共通するのは、崩れた後には立て直すことが必要になるという点です。
バランスを崩したままでは動きが取れませんので、正常な状態に戻してから次に移るわけですが、それがタイムロスにつながるのです。
テニスはボールが続くと結構忙しいスポーツなので、打つたびにバランスが崩れて、それを立て直してから次のショットに向かうのでは、さらに忙しくなってしまします。その結果、いつも後手後手に回らざるを得なくなるのですが、通常は、こうしたケースはプレイヤーの責任で、「動きが遅いためだ」と判断されています。
ムダな力みがなくなるとバランスの崩れが小さくなり、ショット後の脱力も早くなるため次のショットへの対応が早くなります。 |
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● 動きが軽快でスムーズになるもの
ラケットのパワーが過剰(飛びすぎ、オーバーパワー)である場合もタイムロスの原因になります。スイングパワーに対してラケットのパワーが過剰である場合、飛びすぎを防ぐために運動の抑制が起こります。
自然に振ればインパクトに向かってヘッドスピードは加速するのが普通ですが、そうならないように慎重にヘッドスピードをコントロールして、ラケットヘッドが不用意に加速しないようにします。端から見ると終始丁寧に振っているという印象です。
こうした運動抑制が起きていると、下半身と上半身の動きの連動性が失われやすくなります。手と足がバラバラに動くようなイメージです。これは、下半身の運動がスイングに伝わるのを防ぐのと同時に、慎重なスイングは動きながらでは難しいので下半身を止める必要があるためです。
足を止めて手だけでスイングしている(いわゆる手打ちの状態)と、次のショットに向かうために動きをスタートさせる必要があるため、結果的に、止まって動いてを繰り返す状態になります。
プレー中は動き続けていたほうが相手のボールに反応しやすいのですが、このような静止状態が発生すると、運動が連続せずにギクシャクした感じになります。
静止状態からのスタートを繰り返すのは身体の負担になりますし、スピードが出るまでに時間もかかり、対応が遅れがちになります。スイングを抑制するのにも神経を使うので、微妙なスイング調節が必要なラケットでは、プレーしていて爽快感も得にくいでしょう。
スイングパワーを解放して自然に振り抜けるラケットを選べば、ショットとショットの間の動きもスムーズになり、機敏に動けるようになります。 |
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● 勝ちやすいかどうかで選んでいない
ラケットについていろいろ調べて得た情報をもとに選んだり、ブランドやプロ選手の好みで選んだり、人の意見を参考にしたり等々、ラケット選びにはいろいろな方法がありますが、勝ちやすいかどうかという基準で選ばれているケースは非常に少ないと思われます。
試打して選ばれることも多いのですが、打った人の好みを基準にして選ぶのと勝ちやすいかどうかという判断とは全く別のものです。
勝ちやすいかどうかという基準とは別の基準でラケットを選んでいる場合、当然ですが、そのラケットで勝ちやすい状態になっている可能性は低いと思われます。
誰もがプレーしやすい良いラケットがどこかにあるという話ではなく、全てはラケットとプレイヤーとの相性で決まることです。良い悪いではなく、合うか合わないかなのです。相性の悪いラケットを使っていると余計な負担を強いられるため、そうした弊害と戦うために多くの練習時間がムダに費やされることになります。 |
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合うラケットを使っても、できないことができるようになるわけではありません。
ただ、合わないラケットがもたらす余計な負担が無くなるだけです。
でもおそらく、その自由さや解放感は想像以上でしょう。 |
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