快適なプレーには
ガット張りがカギ

テニスでボールを打つのはガットなので
そこがダメだとプレーのレベルが下がります。
ガット張りのせいでプレーが不安定なのを
練習でカバーしようとするのは時間のムダ。
適切な張上で変なミスが減れば
テニスはもっと楽しくなります。

超ローテンション張上ラケット

普通、ゆるすぎるテンションで張ったラケットは、ボヨンとした感じでコントロールも難しくなるのですが、テニスワンがお勧めする「超ローテンション張上ラケット」は、30ポンド以下という低いテンションで張り上げても、不自然さを感じることなく普通に打てます。
なので、何も言われずにこれらのラケットを打つとローテンション張上に気づかないほどです。

超ローテンション張上ラケットの3大メリット!

1.ガットが動きやすい⇒スピンがかかる

張りが硬いとガットが動きにくくなってボールの食いつきが悪くなります。
インパクトでガットが「動いて戻る」ときに打球にスピンがかかるので、動きやすいガットはスピンを簡単にします

2.ボールが良く飛ぶ⇒威力のある打球が力を入れずに打てる

力を入れて打つとフットワークがモタついたり、いろないろいろな弊害が起こりやすくなります。強いショットが楽に打てれば、ムダな力みが自然に解消します。

3.打球衝撃が小さい⇒インパクトでボールに押されずに振り抜きやすくなる⇒打球が伸びる

インパクトでボールに押されなければ、意識しなくても自然にヘッドスピードが上がりスルッと振り抜けるようになります。
そして、振り抜いたラケットから打ち出された打球は失速の少ない「伸びるボール」になります。

力を入れて頑張って打つとボールが行かない

ボールを飛ばすために必要なのは「力」ではなく「ヘッドスピード」だということは、ゴルフや野球などの道具でボールを打つスポーツでは常識なのですが、テニスだけに関しては、そうではないケースが少なくありません。
実際問題、力を入れて頑張って打つプレイヤーが意外に多いのですが、その理由は、打球衝撃が強いラケットを使っている方が多いせいです。

ラケットの性能が合っていなかったり、ガット張りが適切でなかったりすると、インパクトで発生する打球衝撃が強くなるのですが、そこでボールに押される感じがあると、プレイヤーはそれに負けまいとして力を入れて打つようになります。
そして、打つ時に腕に力が入ると筋肉や関節が固まって、ヘッドスピードが上がりにくくなります
そうすると、インパクトでボールとラケットが衝突するような状態になって、それでも初速は出るのですが、押さえの利かない棒球になりやすい上に後半に失速しやすく、コントロールも難しくなります。
力を入れて頑張って打つと、達成感はそれなりに得られるのですが、打球の勢いと精度は低下することが多いのです。

インパクトを高速で通り抜けるようなスイング

それに対して、ボールが軽く感じられるラケットで打つと、腕の力が抜けてラケットを速く振るのが簡単になります。
そうすると、ラケットヘッドがインパクトポイントを高速で通過するようなスイングになり、それによって伸びる球筋と強い回転が同時に得られます

プレイヤーが頑張らずにリラックスして振り抜くことでヘッドスピードが上がり、失速の少ない伸びる打球が生まれるわけですが、さらに、柔らかい張上でガットの可動範囲が広がるので、ボールの引っ掛かりが良くなり回転性能も上がります。

楽になることで攻撃力が増す

何より、力を入れて頑張って打たなくなると、身体全体から力みが消えてフットワークが軽快になります
こんな風に、楽になることで攻撃力が増すことにプレイヤー自身が気づけば、頑張って打っているときより勝率が上がりやすくなるでしょう。

超低テンションで普通に打てるラケット」の秘密

超低テンションで普通に打てるのは、インパクト時のフェース内側へのタワミ戻りのレスポンスと、ガットが伸縮するレスポンスが同期化して、効率良くボールを打ち出すからで、言わば、フレームとガットが一緒のタイミングで協力してボールを打ち出すイメージです。
この両方のレスポンスのタイミングがズレると飛びが鈍くなりパワーロスが生まれます。
ですから、他の一般的なフレームでガット張りだけを柔らかくしてもフレームが反応せずに、柔らかいガットだけのボヨンとした感触になるのが普通です。

それに比べて、「超低テンションで普通に打てるラケット」では、スッキリした打球感になり、鈍さが生まれません。
ですから、打ったときに超低テンションだと気づかないことが「超低テンションで普通に打てるラケット」の明確な特徴だと言えます。

そのため、楽に打ち返したいプレイヤーからガンガン打ち込みたいハードヒッターまで、幅広いプレイヤー層に快適に打てる状態をもたらすと思われます。

軽いタッチで攻めるショット

テニスは「こちらが打ったボールを相手が打ち返すスポーツ」なので、こちらの打球に勢いや伸びが無いと相手から自由に打ち込まれて防戦一方の展開になりがちです。
ですから、勝つためには勢いのある打球がどうしても必要で、攻めるショットが打てるかどうかでゲームの展開がガラッと変わります。

でも、「がんばって打たないと打球の勢いが出ないラケット」では、攻め続けようとすると疲労が増すに、力んで打っているとバランスが崩れてミスが増えるので、パワーに自信のないプレイヤーは攻めを諦めて消極的な守りのテニスを選びがちです。

それに対して、「超低テンション張上で普通に打てるラケット」なら、「軽いタッチで攻めるショットが打てる」ので、リラックスした状態で気楽に攻め続けることができるのです。
そして、こちらの打球に伸びと勢いがあれば、相手のミスが増えてゲームが取りやすくなります。
特にがんばっていないのにゲームが取れてしまうのを感じたら、それが「超低テンション張上で普通に打てるラケットのメリット」です。

柔らかいショットのスピンコントロールが容易

張りが硬いとボールが当たったときにガットが動きずらいため、弱い当りではガットが動かず、強く打たないとコントロール感が生まれにくくなります。
そのため、張りが硬いラケットで柔らかいショットを打とうとしてもボールが食いつかないので、スピンがかからずにボールがラケットからこぼれやすくなります。
それを防ごうとして持ち上げると、今後はスッポ抜けたりということが起きます。

それに対して、超低テンションで張り上げられたラケットは、弱いインパクトでもガットがきちんと反応するため、ショートクロスやスピンロブ、ドロップショットなど、柔らかいショットのスピンコントロールが容易になります。

故障リスクの軽減

さらに、「30ポンド以下という超低テンションで普通に打てるラケット」がもたらす打球衝撃の小ささは、テニスにつきものの肘の故障で悩んでいるプレイヤーには朗報だと思います。

3モデルの住み分け

超ローテンション張上ラケットの中でのFX500、SX300、CX400の住み分けはこんな感じです。
●FX500 打球の伸びと勢い
⇒フラットドライブ系のショットの勢いと伸びで打ち合いの主導権を握りたいプレイヤーに!
●SX300 引っ掛かりの良さ 回転性能の高さ
⇒スピンだけでなくスライスを含めた回転系のショットを多用して攻めたいプレイヤーに!
●CX400 ホールド性の高さと打球スピード
⇒「ホールド性=ボールを持つ感じ」があると球筋をまとめやすくなります!

FX500

2023年発売のFX500については解説ページをご参照ください。

FX500についてはこちら

CX400

2024年発売のCX400について、具体的にどういうパフォーマンスなのかは解説ページをご参照ください。

CX400についてはこちら

SX300

2022年春に発売されたSX300については解説ページをご参照ください。

SX300についてはこちら

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