ダンロップ SX300（IC ALL 17張上）
スピンショットにスピードをプラス！
直近のラケットドックではこのSX300が事前の予想以上の好結果を出していますが、その実際のパフォーマンスを見る限り、前作とは全く別のモデルに仕上がっていると言っても過言ではないでしょう。
新SX300の最も特徴的なことは、張上時の「テンション」と「面圧」の数値関係が、これまでSX300も含めた超ローテンション張上ラケットグループと明らかに違っていることで、ということは、フェースの面内剛性の設計が一新されたことを示しています。
そのせいだと思われますが、これまでの超ローテンション張上ラケットでは【25】ポンド程度が快適に打てる下限だったのに、新SX300では、さらに低いテンションで張り上げたときにも美味しく打てます。
そんなテンションでも「柔らかさ」や「鈍さ」を感じることなくシャープに弾くので、「超ローテンション張上だとは感じない」という感想を多くの方からいただいています。
ラケットドックの参加者で、最初のFX500（20年）、その後のSX300（22年）、今のFX500（23年）の各モデルを２～３本ずつご購入いただいた方が居るのですが、新SX300についてフィッティング後のコメントで、「前作のSX300と今のFX500の良いところを足して出来上がったラケット」という的を射た高評価をいただきました。
■スピンをかけるのは超カンタン！
ＳＸ３００はその特殊なグロメット構造（SPIN BOOST+TECHNOLOGY）でガットの動きを増大させるので、基本的にスピンがかけやすくなっているのですが、それにプラスして超ローテンション張上によってガットがさらに動きやすくなっていれば、スピンをかけるのは、それこそ「超カンタン！」だと言えます。
特筆すべきは「柔らかいショットのスピンコントロール」で、ショートクロスやスピンロブなどの「強打しないショット」の回転量の調節しやすさは抜群です。
なので、フラットを軸にしてスピン量を微妙に変えていくこともカンタンで、毎回違う回転量のボールで相手のペースを乱すことも可能です。
もちろん、スピンだけでなくその逆回転のスライスについても同じことが言えます。
■スピード重視でスピンショットも幅広く使う
それができるのも、新SX300がパワーアップして、FX500に負けないくらいの打球スピードが可能になったからです。
普通は、スピン量が増えるとスピードが二の次になってしまいますが、スピン性能を生かしたフラットドライブでは打球スピードで勝負ができます。
さらに、低い打球軌道でも弾んだ後のボールがFX500より高く弾み、そのボールにFX500同様の伸びがあります。
SX300のスピンのかけやすさが抜群なのは言うまでもありませんが、このモデルが最もフィットするのは、グリグリスピンのプレイヤーより「スピード重視でスピンショットも幅広く使う」というタイプのプレイヤーだと思われます。
■「引っ掛かりの良さ」によるコントロール性能
CX400はホールド性の高さ（球持ちの良さ）でコントロール性を高めていますが、SX300は引っ掛かりの良さで同じ効果をもたらします。
具体的には、ボールの「持ち上げやすさ」で「こぼれネット」を防いだり、抜けそうな打球が最後に沈んだりすることでショットの安定性が高まります。
※SX300のパフォーマンス解説は、テニスワンが張り上げたラケットについてのもので、ラケットフィッティングの現場で確認された事象をもとにしています。
※今回入荷した個体のスイングウェイトはやや軽めに集中しているので、テニスワンが提供する際はスイングウェイト調整を無料で承ります。
このラケットはガットが張り上がった状態での販売となります。
このモデルには「IC ALL 17」あるいは「IC SPEED 17」という細めのガットをセットしていますので、快適にお使いいただくために耐久性アップとスピン性能向上に有効な「GUT LIVE」のご使用をおすすめします。（GUT LIVEの説明はこちらをクリック！）
ラケットと一緒にご注文いただく場合はこちらから
フェースサイズ:100平方inch
平均重量:300ｇ
フレーム厚:23～26mm
ストリングパターン:16×19
メーカー希望小売価格（フレーム）35000円（税込38500円）
※このモデルには従来のようなラケットカバーはラケットカバーは付属していません。
