PURE STRIKE 100 2017/バボラ
ピュアストライク100 2017/PURE STRIKE100 2017
ピュアストライクシリーズについては、前作が新登場で今回が最初のモデルチェンジなのですが、前作からはフレームの構造が変更されて性格も変わったため、全くのニューモデルとしてお考えいただいたほうが良いでしょう。
スペック上の「フレーム厚」ではなく、ラケットを正面から見たときのフレームの厚みが約12%も増していて、華奢な印象は払拭されています。
そのため、ピュアストライク16/19の記事にも書きましたが、前作との併用を許容しないモデルチェンジと言えるでしょう。
特にこのピュアストライク100については、重量設定も変更されて290gから300gにアップしていて、同時にスイングウェイトのバラツキ範囲もアップしているので、前作とは別物です。
一番の違いはフレーム剛性がしっかりしてインパクト時のパワーロスが減ったため、スイングのパワーが効率良く打球スピードに変換されるようになったことです。
前作とは違って、ラケットドックのフィット率も徐々に向上してきており、テニスワンでの新たなベストセラー候補となっています。
ホワイトベースのデザインが易しい印象でも、性格的には前作を踏襲したハードなイメージがつきまといますが、女性でも平均的なパワーの持ち主であれば十分使えるパワーレベルで、ただ、じっくり粘るというより、攻撃的に打ち込んでいくタイプのプレイヤーに向いていると思います。
テニスワンでは、ピュアストライクシリーズ全6モデルの中で「VS」「16/19」「100」の3モデルを取り扱っていますが、このシリーズの最大の問題点は、個々のモデルの性格がそれぞれでハッキリ違うのに、デザインが同じで外見上の区別がつきにくいということにあります。
各々のモデルを見分けるには、グリップの少し上に小さく表示されている「PURE STRIKE」の下に書いてある「VS」「16/19」「100」という高さ2mmくらいの小さな文字を読み取る必要があり、それ以外にはスペック表記を見比べるくらいしか方法がありません。
ですから、例えこのブログ記事のラケット画像が間違っていても、それに気付く方はまず居ないでしょう。
「VS」「16/19」「100」の3モデルをパワーレベル順に並べると以下のようになります。
「VS」<「16/19」<「100」
ピュアストライクVSの前作はピュアコントロールで、言うまでもなくパワフルなプレイヤー向きですが、ピュアストライク100は結構誰でも使えて、ピュアストライク16/19はその中間的な存在というところです。
インパクト時の「ノリ感」順に並べると以下のようになります。
「VS」>「16/19」>「100」
こうした性格の差を、下記のスペック数値の違いだけで説明するのは適切ではないかもしれませんが、イメージ的には理解しやすいでしょう。
「VS」=98✕21.0mm
「16/19」=98✕21.0mm~23.0mm
「100」=100✕21.0mm~23.0mm
選ぶスイングウェイトの数値次第という面はありますが、一般的なパワーを持ったプレイヤーにとっての新たな候補としてお考えいただいて良いと思います。
このモデルが、ご自身のラケットとどう違うかをお知りになりたい方は、今お使いのラケットを送ってください。
そのラケットの固有の数値(スイングウェイトとストリング・セッティング)を測定した上で、プレー上で発生する違いを予測します。
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