スピン系ポリとナチュラルの比較

テニスのガットでスピン系ポリと
ナチュラルガットの比較

【質問】スピン系のポリストリングとナチュラルガットについて

スピン系のポリストリングとナチュラルガットでは、どちらが回転をかけやすいでしょうか?
また、ナチュラルで湿気や水に強いものがあるでしょうか。

【回答】
角の立った多角形断面のスピン系ポリガットは、確かに引っかかり感は強いと思います。
ただ、そういうタイプ特有の「摩擦感を利用した回転のかけ方」では、どうしてもボールの表面をこするような回転になりやすく、クルクル回る回転量はあるけれど、グンと前に伸びるような推進力は得にくいようです。

また、ポリ系ストリングはナイロンやナチュラルより伸縮性が低いため、ボールの飛びが悪いので、プレイヤーのパワーが十分でない場合は、深く打つために、打球軌道の高いムーンボール系の球筋になる可能性があります。

ボールの食いつき感と弾き出しのスピード感では、ナチュラルに勝るものはないと思いますし、特に細いゲージのものは回転量の調節がしやすく、ショートクロスやスピンロブなど、弱いインパクトのショットのスピンコントロールが容易に感じられるでしょう。
スピン系ポリではボールの表面をこするような回転になりやすいのに対して、ナチュラルガットでの回転は「振り抜くことで押さえ込む」ような感覚が得やすいので、打球の伸びが出やすいといえます。

耐水性の面では、ナチュラルの中では、やはりバボラが良いと思います。
保護コーティングがガットの表面に塗られているだけでなく、繊維の中まで入っていますので、張りたての時より、かなり使用した後に違いが出るでしょう。

私の知り合いの某テニス専門誌の編集長だった人が、張り上げたバボラのナチュラルを一晩バケツの水につけておくということをやったのですが、次の日の使用に特に問題はなかったということです。
新品のナチュラルはしっかりコーティングされていますので、水をかけた程度は全く問題有りません。

私も、バケツの水に入れたボールを壁打ちして耐久性を試したことがあります。
濡れたボールを繰り返し打つのは、ナチュラルガットを濡れゾウキンでこするようなものですので、さすがに影響が出て、130のゲージが135くらいになったのですが、すぐに切れてしまうような感じではありませんでした。
弾きは悪くなって、打感も重くなりましたが。

そういうわけで、湿度というのは気にする必要はないと思います。
降っている雨もあまり関係ないでしょう。
オムニなどでコートがしっかり濡れて、それによってボールが濡れて重くなると、ガットに悪影響が出る、そんな理解で良いと思います。

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