夫婦でダブルスを組むときのコツ

テニスの試合で
夫婦でダブルスを組むときのコツ

【質問】
夫婦でミックスダブルスを組むときのコツってありますか?

夫婦でミックスの試合に出ると、いつもケンカになってしまうのですが、それを防ぐ良い方法はないでしょうか。

【回答】
夫婦や親子でテニスをする場合、他人とやるときと決定的に違うのは、思ったことがすぐ口に出てしまうということです。

それこそ、思った瞬間に何の躊躇もなく、かつ、何の遠慮も配慮もなく言葉が出てしまうので、「そんなこと、言われなくても分かっているわよ!」というギスギスした状態に入っていくわけです。
ペアの気持ちを害する言葉が出るのは、ペアがミスしたときで、内容的には次のミスを防ぐためのアドバイスだったりするのですが、「余計なお世話!」と受け取られます。
そうすると、「こっちが親切に言っているのに!」ということでギスギスが深まっていくわけです。
こうした状況に陥るのを防ぐのは、簡単ではありません。夫婦や親子の間のものの言い方が簡単に変わるわけはないからです。

ですから、言い方ではなく、テニスというスポーツの理解の仕方を根本から変えて下さい。
テニスは、やっている本人が感じているより、ずっと難しくて忙しいスポーツなので、何度かラリーが続いたときには奇跡的だと考えても良いくらい、ミスが出るのが当たり前なのです。

ミスが出たのは何かがおかしいからだと考えずに、打ち合いが続くほうが異常な幸運だとお考えください。
さらに、プレー中に注意されたことが簡単に実行できるほどヒマなスポーツでもありません。ですから、ミスを防ぐためのアドバイスは、それこそ「余計なお世話!」なのです。
対戦相手よりミスするのがたった1回だけ遅ければポイントの取れるスポーツですので、そのために必要なのは「ボールへの集中」以外にありません。

実際に、プレー中に起きるミスの原因のほとんどはタイミングミスで、身体の動きとボールの動きが微妙にずれることからネットやアウトが生まれます。

そして、タイミングミスの多くは、打つときに「ああしよう、こうしよう」と考えることで身体の反射が鈍化することから発生します。
ですから、試合中に動きを修正しようとするのは自殺行為ですので、今まで身体に覚え込んだ動きが素直に出てくれば、それが最高だとお考えください。
ということで、最高のプレーをして、勝っても負けても気持ち良くコートを出るためには、集中状態を維持することだけを目指して下さい。これは、ペアに対しても自分に対しても同様です。
そのためには、口を利かないことも選択肢の一つです。他人と違って夫婦であれば、無言でプレーしても気詰まり感はないでしょう。
でも、何か声をかけたいのであれば、誉め言葉以外は感情がザワついて集中力が低下しますので、良いことだけを指摘して下さい。
でも、そんな言葉も耳に入らないくらいペアが集中していれば、そのほうがずっと良いので、そのままそっとしておいてあげて下さい。

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◇ボールが面からこぼれてネット
ガットが動かないと「食い付き感」が生まれないので、インパクトでボールをつかまえられずにポロッとこぼれてネットすることが多くなります。そう、あの惜しいネットは食いつかないガットのせいで、自分のせいではなかったかもしれないのです。
◇スピンで押さえ込めずに浮いてアウト
さらに、インパクトで動いたガットが戻るときに順回転がかかるので、ガットが戻らないと回転が安定せずスッポ抜けのアウトが出やすくなります。逆に、確実に回転がかかればショートクロスやスピンロブなどが打ちやすくなります。
◇打球の深さがバラバラ
ガットの動きが安定せずに、ボールインパクトで動いたり動かなかったり、戻ったり戻らなかったりすれば、フェースから打ち出される打球の角度が毎回変わるので、その影響で打ショットの深さが不安定になります。

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