ネットのラケット評価を信じるな

テニスラケットに関する
ネット上の評価を信じてはいけない

テニスラケットは、テニスプレイヤーにとって最も重要な道具ですので、多くのプレイヤーはラケットについて強い関心を持っています。

テニスプレイヤー同士の会話にも、ラケットについて「これは良い」とか、「あれは打ってみたけれど良くなかった」というような話がよく出てきます。

そうした話がネット上でも行き来しており、ラケットについて知りたいと思う人は、さまざまな掲示板やブログを見て回っているのではないでしょうか。

良く分からないものについて知ろうとするとき、実際に使った人の感想を聞いて参考にしようと思うのは自然な行為です。

ですが、残念ながらテニスラケットについては、これはあまり有効な方法とは言えないようです。

ちょうど、靴やウェアのようなものだとお考えいただければ、お分かりいただけるでしょう。
「この靴は良い靴だ、ピッタリフィットするよ。」とある人が言ったとしても、それを聞いて「自分にもその靴がフィットするだろう」と考える方は少ないと思います。

ウェアについても同様で、他人に似合うものが自分にも似合うとは限りません。
その人にはピッタリでも、足形や体型やセンスの異なる自分には合わないかもしれないと考えるのが普通ですが、ラケットもそうなのです。

「絶対的に打ちやすいラケット」というのは存在しません。
「ある人にとって打ちやすいラケット」はありますが、全ての人に打ちやすいラケットというのは無いのです。
そういう意味でラケットには基本的に「良い悪い」はなく、「合う合わない」があるだけです。

テニスプレイヤーの多くは、自分というプレイヤーの独自性についてあまり意識していません。
テニスプレイヤーとして、自分が他人と違うとはあまり思っていないようです。

「自分は中級だけれどラケットは何が良いのか」というような質問をよくいただきますが、これは自分自身について「一般的な中級プレイヤー」という認識を持っているからだと思います。

でも、同じ個性を持った人間が二人と居ないのと同じように、同じ動きをするテニスプレイヤーというのも存在しません。
「一般的な中級プレイヤー」というのはどこにも居ないのです。

飛んでくるボールに対して身体がどう反応するかは人それぞれで異なります。
それは人間の個性と同じで「持って生まれたもの+その後に身に付いたもの」によって決まります。
テニスでは「持って生まれた身体反応や身体能力+練習によって獲得した能力や技術、感覚」ということになります。

さらにいえば、プレーについて持っているイメージの内容によっても動きが大きく変わります。
テニスラケットで自分に合うものは「伝わりが良い」」で書いたように「スイングパワーが伝わるラケット」、「伝わらないラケット」を決定するのも個々のプレイヤーの独自性です。
身体反応とラケットの相性によって発生するもので、ラケットの特性ではないのです。

多くの方は、ご自分の独自性には着目せずにラケットのことだけを詳しく知ろうとしています。
ラケットの性能や機能を正確に把握できれば、自分に合うラケットを選択できると考えています。
そのことが正しい選択につながらないということは、これまで書いたことでお分かりいただけるでしょう。

相性の問題ということは、仮に片方のことがいくら明確になっても、もう片方のことがよく分からないと判断のしようがないわけです。

ネットでラケットについての情報を集めている方の多くは、一つのモデルについて、人によって相反することが書き込まれていることに気がつくでしょう。
自分に合うラケットは誰でも「良い!」と感じ、合わないラケットは「良くない!」と感じるので、ラケットについての評価は人それぞれで大きく異なります。

同じ人が同じラケットを打ったとしても、そのときのコンディション次第で印象が異なる可能性もあります。
ですから、さまざまな矛盾する内容が情報として存在した場合、それらは全て正しいと言えます。
そのラケットを打ってどう感じたかは人それぞれで異なるので、誰がどう感じたとしても、それはそれで間違いとは言えません。

さらに!です。これまで書いてきたように、一つのものについてどう感じたとしても、その内容は人それぞれで異なるのですが、対象が同一でない場合は、それこそメチャクチャな話になります。

このブログの読者の方にはご理解いただいていると思いますが、全てのラケットにはスイングウェイトとストリングセッティングという不確定要素があり、それによって同一のモデルでもフィーリングやパフォーマンスが大きく異なるのです。

ラケットのストリングセッティングについて触れると、ほとんどの方は「~ポンドで張っている」とコメントされる方が多いのですが、その情報では何も確定しないということを理解されている方はあまり多くはありません。
「~ポンド」というのは張るときに使ったマシンの設定なのですが、その数値と実際に張り上がったストリング面の硬さ(面圧)とは店ごとで大きな開きがあることを知っている方はまだ少ないようです。

どこの店でも「55ポンド」といえばだいたい同じ硬さに張り上がると思っている方がテニスプレーヤーの大多数を占めているのが現状ですが、私の知る限りでは、実際の開きは最大で15ポンドくらいは有ります。

ということは、「~ポンド」という数値は硬さの目安には全くならないということです。
その結果、ラケットの性能を論じるときにストリングについての正確な情報が付加される可能性はとても低くなります。

モデル名しか分からない状態では、それがどんなパフォーマンスに仕上がっているか分かりません。
その分からないものについて、いろいろな人がいろいろなことを論じているというのが現実です。

ですから、ネット上のラケット評価については、集めれば集めるほど混乱してしまう可能性があります。

ちょっと面倒ですが、こうした情報の混乱を排除してラケットの性能を把握する方法があります。
スイングウェイトと面圧が明確なラケットを、自分ではなく他の人に打ってもらい、その動きの変化を把握するという方法です。

打った人の感想は考慮せず、プレイヤーの動きの変化や打球の状態に注目すれば、「このラケットにはプレイヤーにこんな変化を与える機能がある」ということが分かり、ラケットの性能を客観的に把握することができます。

プレイヤーのあやふやな主観に基づく評価ではなく、目の前で起きている事実としてラケットの性能を把握するこの方法がラケットの評価としては一番正確だと思います。

そして、ラケットドックでは常にこのことが行われています。

参加者からご好評をいただいているこのフィッティングサービスは、実は主催者にとっても、得難い情報を与えてくれる貴重な機会なのです。
ニューモデルのラケットはラケットドックで使われることで、その性能が明確になります。

ラケットってホントに分かりにくいものですね。

ラケットについて悩んでいる皆さんがラケットを頭で理解することを諦めて、ラケットドックにご参加いただくことをTENNIS-ONEではお薦めします。

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